Art of Office から Power Point 版 The Flat Land
Art of Office が意外と楽しいの続きです。
PowerPoint の作品で面白かったのは Flatland Part 1。Edwin A. Abbott の古典的名作 “The Flat Land” (『二次元の世界』)を元にして Power Point で構成した作品です。
体裁としては絵本的な見開き構成ですが、絵のなかの図形キャラクターがコミカルに動ころが Power Point 版の特徴。BGM や効果音、PowerPoint の組み込みアニメーションが効果的に利用されていて、新しい試みとシンプルなデザインが素晴らしいです。まあ Flash にすればいいんじゃないのという突っ込みはしないでおきますが。
もともとの “The Flat Land” は 1884 年に書かれた小説で、二次元の世界で三角形とか四角形とか五角形の住民の話です。二次元人にとっては三次元はメタ的視点になるわけですが、そこが物語のポイントでもあります。この二次元世界に対する理解が、数学的な二次元や三次元だけでなく四次元以上の高次元に対する概念の理解を助けることになるため、次元に対する理解を深める読み物としても知られています。
ブルーバックスで邦訳も出ていたのですが、残念ながら現在は絶版となっています、Flatland: a romance of many dimensions by Edwin Abbott Abbott – Project Gutenbergより原文のダウンロードが可能です。もちろん英文ですが、Power Point で興味を持った人は挑戦してみてはいかがでしょうか。
それにしても、最近では「二次元世界の住人」とか言うと別の意味で取られるので困ります。
コメントはまだありません
No comments yet.
Sorry, the comment form is closed at this time.