岡留 安則『噂の真相』25年戦記
2005-5-2 22:07
昨年休刊となった『噂の真相』という雑誌。私はほとんど読んだとがありません。
なんか下品な印象があって手に取り難かったというのが正直なところです。
もっとも広告に依存せずに、言いたいことをいう雑誌というイメージはありましたがあまり接する機会もないまま休刊となりました。そこで、各所で評価の高い『『噂の真相』25年戦記』を読んでみました。
雑誌が休刊となるのは、通常部数が伸び悩んで赤字の上休刊になるのですが、『噂の真相』は黒字のまま休刊したとのこと。その理由も本書で明かされています。
本書では、森元首相の売春検挙暦報道など、数々のスクープの裏舞台が紹介されていて、
それだけでも楽しめました。それだけでなく、著者により語られる『噂の真相』の理念というものが
垣間見れました。
もちろん雑誌の編集発行人自身が語っているわけですから、美化されているところも多分にあるでしょうし、それで下品という評価が変わるわけではありませんが、それを差し引いても、
ジャーナリストの生き様というものを感じさせてくれる一冊でした。
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