Outlook Express のメールが勝手に消失する
私のところに持ち込まれるメールのトラブルの中でも多いのが、Outlook Express のメールが消失したので復旧したというものです。定期的に発生するのですが、やはり Outlook Express を使っている以上は避けられないのでしょうか。
消失の原因
- 最適化中にフリーズした。最適化中に強制終了した。(異常終了した)
- メールが溜まりすぎていてファイルサイズが 2GB を超えた
- 何もしていないけど消えた。
などがあるようです。ちなみに Windows XP SP2 の Outlook Express 6 では、100回起動ごとに自動的に最適化がされるとのこと。最適化した場合は、前のファイルがごみ箱に残っていることもあるので、復旧できる可能性があります。
ちなみに Outlook Express (OE)のデータフォルダは、Windows XP では通常、C:\Documents and Settings\ユーザ名\Local Setings\Application Data\Identities\{長い文字列(GUID)}\Microsoft\Outlook Express
という深い階層に格納されています。Local Settings は隠しフォルダになっているので、MS はよほど触って欲しくないのだと思います。
.bak ファイルからの復旧の手順
バックアップファイルやごみ箱に最適化前のファイルが残っている場合は、*.dbx ファイルを戻します。その際、以下のような手順になると思います。例として受信フォルダからデータが消失した場合です。
- OE で temp というフォルダを作り終了
- OE のデータフォルダで temp.dbx というファイルを temp.bak にリネーム。
- ごみ箱から取り出した 受信フォルダ などのファイルをコピーして、temp.dbxにリネーム
- その状態で OE を起動し、temp フォルダを開いてメールが見えれば救出できます。
- 必要なファイルを受信フォルダにコピー
- 一度 OE を終了し、temp.dbx を移動(またはごみ箱へ削除)し、temp.bak を temp.dbxに戻す。
- OE を起動し、temp フォルダ(空のはず)を削除
dbx や .bak ファイルが破損していて開けない場合に使えるツール
bak ファイルが見えない、そもそもファイルが開けない場合は、フリーソフトなどのツールを使って復旧することができます。
Zatta Suketta にある DbxRescue というツールが利用できます。このツールは優れもので、壊れた dbx ファイルから可能な限りメールを抽出して、個別の eml ファイルにエクスポートしてくれます。最適化前であれば削除されてしまったファイルも復旧できます。ただし、巨大な添付ファイルの認識などには失敗するようです。
取り出した eml ファイルは、Outlook Express にドラッグ・アンド・ドロップでインポートできます。これで大部分のメールを復旧できました。
メールの消失でウンザリしている方は、他のメールソフトへの乗り方が最善の対策です。お薦めは、当サイトでもたびたび取り上げている Mozilla Thumderbird です。フリーで、強力な迷惑メール対策機能も標準搭載されていますので、ぜひお試しください。
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